トップページ > 私考 > vol.78 予防に勝る治療はない …


予防に勝る治療はない - vol.78 -

歯科の2大疾病は、むし歯と歯周病です。
多くの方が願うことは、歯科の2大疾病であるむし歯・歯周病になりたくないことだと思います。


なってしまったら、何故なってしまったのか? 先ず原因を探ることが大切です。そして対策を練って今度は発症しないように予防することが大切です。2大疾病のむし歯・歯周病は生活習慣病と言われていますから、主な原因は生活の中にあります。


予防法の主体は「歯磨き」ですが、「飲食」「習癖」などもかなり重要な要因です。


近年テレビなどで「こういう磨き方が良い」「○○を使うと良い」などマニュアル的な方法を紹介していますが、歯磨き方法は基本は同じでも詳細は個々によって異なりますので、歯並びはもちろん各々歯や口腔組織の状態、手の器用不器用、食生活習慣など様々な要素を考慮して組み立てることが背景として必要です。
テレビなどの情報ではほとんどが「この方法ならいいですよ」と簡単にアドバイスしていますが、正直このような解説は間違いの元になりかねませんので注意が必要です。


また、「キシリトールはむし歯予防になる」「ヨーグルトは歯周病予防になる」という情報から実行されている方もいらっしゃるようですが、本来の予防とは少し意味合いが違います。


先ず簡単に何かを取り入れて行なう予防法よりも、何が原因になっているかを探り、見直し排除するといったことをしなければ、本質的な予防にはなりません。


臭いものに蓋をするといった予防法でなく、臭いものは元から経つといった予防法が本当の意味での予防になります。



治療も大事なことですが、もっとも大事な治療は「予防」なのです。