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歯周病 Part 7「歯周病の検査」について - vol.53 -

歯周病の検査について少し紹介したいと思います。


問診 
 身体全体の状態をお聞きしながら、過去にかかったことのある病気、現在服用している薬の有無、アレ
 ルギーの有無など必要な情報を聞かせていただきます。
 歯周病は生活習慣と関連し、発症するものが多いため歯磨き習慣・食生活などについてお話を伺います。


レントゲン診査 
 見た目では判断できない骨や歯の内部の状態をレントゲン撮影して調べます。
 歯周病の検査ではなくてはならない検査ですので、必ず行います。


歯周ポケット診査 
 プローブという器具を用いて歯肉の炎症の程度やレントゲン写真と比較しながら骨の吸収状態を調べます。


歯の清掃状態の確認 
 普段どのような道具で、いつ、どんな磨き方をしているのか?お話を聞きながら歯磨きの状態を診査し
 ます。磨けている場所、磨けていない場所、汚れが溜まる場所など口の中は個々に異なるため詳細に調
 べます。
   (必要に応じて染め出しを行ない確認する場合もあります)


噛み合わせ診査 
 噛み合わせ不良や噛み癖の異常習癖によって歯周病が進行していることもあるため、噛み合わせ診査を行
 います。
 歯周病の状態にもよりますが、歯型を採って調べる場合もあります。


 以上の点が主な歯周病の検査項目になります。
  歯周病は軽度から重度、そして発症原因、症状を悪化させている原因が個々に異なるため、まず現状の
  病状に至った原因追究と必要な診査が必要になります。


  歯周病に至った原因は?
  歯周病の進行具合は?
  どの歯がどのような状態か?
  治療可能か?保存が難しい歯か?
  どのような予防法があるか?
  どのような治療法があるか?
  どのような手順で進めるか?
  将来性は?
  およその治療期間は?
  治療費は?
  治療後は?


診査の結果以上の点を踏まえてお話をし、今後の治療計画を立てます。


患者さんの要望・予防法・治療法などでガイドラインがおおまかに決まりますが、ここで最も大切なことは、患者さんの歯周病に対する理解と努力が最終的に実を結び良い結果になるか…? それとも進行が抑えられないか…? 患者さん自身の日々の努力と色あせない姿勢が大きく結果を左右することを伝えておきます。