トップページ > 私考 > vol.88 生活習慣病 Part 2 自分の健康を守るのは薬ではない …


生活習慣病 Part 2 自分の健康を守るのは薬ではない - vol.88 -

自分の健康を守るのは薬ではない 
日本人ほど“健康法”が好きな人種はいないのではないかと思うときがあります。○○のお茶がいいとか、○○がガンにいいとか、これを飲んだら○○が治ったとか、何年かに一回は“〇〇健康法”が大流行し、そして気がつくと消えています。
        
これは日本人の“薬好き”のせいでしょう。つまり、健康とは日常を管理することで守られるものなのに“薬”によって守られると思い込んでいます。
 
漢方薬はどうでしょうか。漢方薬の特徴は作用がおだやかといわれていますが、効くかどうか医学的なデータを出しにくいものでもあります。なかには、いくつかの漢方薬の組み合わせで効くのかもしれませんが、薬理効果がはっきりわかっていませんからなんとも位置づけのしようがないことがあります。
 
そして漢方医薬と称して、西洋医学の強くて効く薬を混ぜているものもあります。
漢方薬を飲んで効いたと思っていても、実際は西洋医学の薬が効いていたということもあります。
ここで言いたいのは、西洋医学の薬であれ、漢方薬であれ、自分の健康を守るのは薬ではないということです。健康でいるには薬が必要、健康を取り戻すのに必要なのは薬と思っている人は、日々の健康を守っていこうとするより、何か安易な手段に頼ってそれに対応する手段を知らないか努力してないだけなのです。何かあって薬に頼るのではなく、何も起こらないようにするのが最大のそして唯一の健康法なのだと思ってください。




薬は症状を抑えるだけで、治癒しているわけではありません 
生活習慣病は、医療機関に任せて症状を抑えることはできても自分自身で生活習慣を見直し改善しない限り治りません。「先生何とかしてください」「先生に全てお任せします」といったお任せ医療では生活習慣病は治りませんし 治せません。

薬で血圧・血糖値・コレステロールをコントロールすることは可能ですが、薬を使った治療だけでは治癒はしません。いったんは薬でコントロールできても今までと同じ生活習慣をしていればいずれコントロールできなくなり、さらに強い薬が必要になります。

生活習慣病は医療機関で治すもの 薬で治すものという考えから脱却し、自分自身で見直す姿勢が必要なのです。
生活習慣病の根本治療は自分自身にしかできないのです。




ほんとうの健康情報は生活のなかにある 
日本人は、自分の健康を守るのに受身の人が多いです。「この薬は効く」と人に勧められれば素直に従う人が多いのです。
また、テレビやインターネットなどによるメディアで健康情報が流れても、闇雲にそれを取り入れることは考えものです。

生活習慣病は長い期間の悪習慣の蓄積によって生じるため、何かを取り入れるより先ずは原因の元を排除することの方が先決なのです。


例えば、塩分の取り過ぎで高血圧であれば降圧剤を服用することよりも先ずは減塩することです。不規則な食生活から歯周病が発症しているなら歯周病治療の前に食事管理が必要ですし、歯磨き習慣から歯周病が進行しているなら治療前に適切な歯磨き方法を理解し実行しなければ、本当の歯周病対策にはなりません。

このように先ずは生活習慣病の根源を見直し、緊急な場合でない限り先ずできるだけ生活の中から原因と改善策を見つけ、何かをすぐに取り入れることよりも余計なものを排除することから始めることが大切です。
そして生活習慣病は字の如くほとんどは生活習慣に問題があるのです。生活習慣に原因があり、その原因を見直さない限り、改善しない限り、本当の意味での結果は伴いません。