生活習慣病 Part 1 生活習慣病について - vol.87 -
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生活習慣病
「生活習慣病」今では生活の中に定着した言葉ですが、一昔前は「成人病」と言われていた言葉です。
大人の慢性病の多くは生活習慣由来で、若い時からの悪習慣によって発症する病気であることを健康である人にも理解してもらい、生活習慣病をどのように予防し、健康に対しどう責任を持つのかを認識して頂けたらと思います。
習慣にはいろいろあります。例えば、食べる習慣・運動の習慣・睡眠の習慣などですが、生き方の問題とも関わります。
習慣は本気で変えようと思わない限り変えることはできません。意志と努力しだいで長年の生活習慣を変えることは可能です。そして過去に挫折した人でも、やる気さえあれば必ず達成できます。しかし、向き合わず逃げていては何も解決しません。自分との戦いなのです。
習慣を変えたからといってすぐにその効果が出るというものではありません。効果が実感できるようになるまでには時間が掛かります。それは悪習慣を続けていたツケがあったのだから仕方ありません。よく効果を待ち切れずにくじけてしまう人がいますが、諦めずに続けていれば必ず何らかの効果が得られるはずです。
病気になる前なら発病を防ぐこと、発病をずっと遅らせることが可能ですし、たとえ病気になっていた場合でも悪化を防げます。いずれにしても、悪い習慣を変えるのは間違いなく意味があります。
自分は健康に過ごしたいと思うなら、若いうちから良い習慣を身に付けるのが理想ですが、なかなかそうもいかないのが現状のようですので、悪い習慣と気付いたとき、気付かされた時、知った時を機会に見直すことも大切です。
もちろんたとえ病気になっても、しぶとく立ち向かっていくことで、病気を抱えながらも“健康”に生きていくことはできますが、何といっても病気をつくらないことが第一ですし、皆さんが望んでいることではないでしょうか。
悪習慣を断ち切るのは今からでも遅くはありません。「もう何年も続けてるから~」「年だから今さら習慣を変えても手遅れだろう」などと、諦めることはありません。もちろん若いうち早い時期からいい習慣を身に付けることにこしたことはありませんが、何歳になろうとも悪い習慣を改めることで、必ず良い結果が得られます。気がついたときに始めないとほんとうに“苦闘の病気人生”を送らなければならなくなるかもしれません。
まず、何が悪い習慣なのかを理解する
医療者として悪習慣を変えるようにアドバイスしても、「そうですか 考えておきます」とか「何とかしなきゃいけませんね」とか言うだけで、結局アドバイスを実行しようとしない人がいます。こういうときはアドバイスした医療者は無力で、やはり本人が自分で自分を管理していこうと本気で思わない限り、どうにも手の打ちようがありません。
ここで思いつくまま悪習慣を列挙してみましょう。
・塩辛いものをよく食べる習慣
・甘いものを摂りすぎる習慣
・コレステロールの多い動物性脂肪やバターを摂りすぎる習慣
・食事時間がいつも不規則な習慣
・食べ過ぎる習慣
・よく噛まないで食べる習慣
・夜食の習慣
・運動をしない習慣
・タバコを吸う習慣
・お酒を飲みすぎる習慣
・歯を磨かない習慣
・入浴しない習慣
・姿勢を悪くして座る習慣、頬杖をつく習慣
・ストレスをうまく回避できない習慣
・睡眠が不規則な習慣
・昼夜逆転生活の習慣 など
ざっと挙げてもこれくらい病気をつくりやすい危険因子が、私達の生活にまとわりついているのです。その他に気持ちの問題での悪い習慣があります。
それは…
・努力しない、真剣に取り組まない習慣
・何でもあいまいにする習慣
・諦める習慣
・嫌なことは先延ばしにする習慣
・見て見ぬふりをする習慣(自分は関係ないと思う習慣)
・マイナスに考える習慣
・頑張りすぎる習慣
・やりすぎる習慣
・自我が強すぎて他人の意見を聞こうとしない
・小さなことでもクヨクヨする
・重箱の隅をつつき過ぎる
・こだわり過ぎる
・完璧主義
・無駄遣い
・インターネット中毒 スマホが手放せない など
やらなすぎも やりすぎも危険因子をつくる悪い習慣です。悪い習慣を全部いっせいに変えようと言っているわけではありません。悪い習慣を知って少しでも見直し、改善できればより健康につながると思います。しかし知らなかったり見直さなければ健康からは遠ざかってしまうかもしれません。
「健康的な習慣」を見直す習慣が必要
日頃の生活習慣を振り返り、健康を害するようなものはいち早く取り除いて習慣化しないこと。そして、すでに身に付いてしまった悪い習慣があるなら見直し改善することで生活習慣病といわれる難病・慢性病から身を守れるのです。
日本では「生活習慣病になると、名医にかかったり、あるいは有名な病院に通ったり、入院したりすることがいいことだ」というのが一般的な考え方かもしれませんが、それよりももっと大切なことがあるのです。
それは生活習慣病にならないように気を付けること 努力することです。それには生活習慣を見直し、改め、健康に気を付けた生活を自然にこなすことです。
「病気治療は具体的な症状が出てからでは遅すぎます。予防が大切です。」
「健康なときに、病気の根を絶っておくことが予防なのです。」
習慣を変えるのは生半可ではないことも多いでしょう。
「体に悪いのならやめようかなぁ~」という程度の気持ちだったら、習慣を変える力は弱いです。しかし、「このままでは自分はだめだ。何とかしてこの悪い習慣を変えなければ…」と強く思うきっかけが必要です。
本人に変えようという意志がないかぎり、右から左へ聞き流されてしまいます。
考えたことを繰り返し実行し、考えなくても自然に健康的な行動をとれてはじめて健康への第一歩を踏み出したということになります。
健康づくりは受け身ではできません。教壇の上から説明されたことを、ただノートに写しているというのでは不十分です。学んだことを実際にやってみて、行動し、そして結果を出してはじめて意味があると言えます。
「生活習慣病」今では生活の中に定着した言葉ですが、一昔前は「成人病」と言われていた言葉です。
大人の慢性病の多くは生活習慣由来で、若い時からの悪習慣によって発症する病気であることを健康である人にも理解してもらい、生活習慣病をどのように予防し、健康に対しどう責任を持つのかを認識して頂けたらと思います。
習慣にはいろいろあります。例えば、食べる習慣・運動の習慣・睡眠の習慣などですが、生き方の問題とも関わります。
習慣は本気で変えようと思わない限り変えることはできません。意志と努力しだいで長年の生活習慣を変えることは可能です。そして過去に挫折した人でも、やる気さえあれば必ず達成できます。しかし、向き合わず逃げていては何も解決しません。自分との戦いなのです。
習慣を変えたからといってすぐにその効果が出るというものではありません。効果が実感できるようになるまでには時間が掛かります。それは悪習慣を続けていたツケがあったのだから仕方ありません。よく効果を待ち切れずにくじけてしまう人がいますが、諦めずに続けていれば必ず何らかの効果が得られるはずです。
病気になる前なら発病を防ぐこと、発病をずっと遅らせることが可能ですし、たとえ病気になっていた場合でも悪化を防げます。いずれにしても、悪い習慣を変えるのは間違いなく意味があります。
自分は健康に過ごしたいと思うなら、若いうちから良い習慣を身に付けるのが理想ですが、なかなかそうもいかないのが現状のようですので、悪い習慣と気付いたとき、気付かされた時、知った時を機会に見直すことも大切です。
もちろんたとえ病気になっても、しぶとく立ち向かっていくことで、病気を抱えながらも“健康”に生きていくことはできますが、何といっても病気をつくらないことが第一ですし、皆さんが望んでいることではないでしょうか。
悪習慣を断ち切るのは今からでも遅くはありません。「もう何年も続けてるから~」「年だから今さら習慣を変えても手遅れだろう」などと、諦めることはありません。もちろん若いうち早い時期からいい習慣を身に付けることにこしたことはありませんが、何歳になろうとも悪い習慣を改めることで、必ず良い結果が得られます。気がついたときに始めないとほんとうに“苦闘の病気人生”を送らなければならなくなるかもしれません。
まず、何が悪い習慣なのかを理解する
医療者として悪習慣を変えるようにアドバイスしても、「そうですか 考えておきます」とか「何とかしなきゃいけませんね」とか言うだけで、結局アドバイスを実行しようとしない人がいます。こういうときはアドバイスした医療者は無力で、やはり本人が自分で自分を管理していこうと本気で思わない限り、どうにも手の打ちようがありません。
ここで思いつくまま悪習慣を列挙してみましょう。
・塩辛いものをよく食べる習慣
・甘いものを摂りすぎる習慣
・コレステロールの多い動物性脂肪やバターを摂りすぎる習慣
・食事時間がいつも不規則な習慣
・食べ過ぎる習慣
・よく噛まないで食べる習慣
・夜食の習慣
・運動をしない習慣
・タバコを吸う習慣
・お酒を飲みすぎる習慣
・歯を磨かない習慣
・入浴しない習慣
・姿勢を悪くして座る習慣、頬杖をつく習慣
・ストレスをうまく回避できない習慣
・睡眠が不規則な習慣
・昼夜逆転生活の習慣 など
ざっと挙げてもこれくらい病気をつくりやすい危険因子が、私達の生活にまとわりついているのです。その他に気持ちの問題での悪い習慣があります。
それは…
・努力しない、真剣に取り組まない習慣
・何でもあいまいにする習慣
・諦める習慣
・嫌なことは先延ばしにする習慣
・見て見ぬふりをする習慣(自分は関係ないと思う習慣)
・マイナスに考える習慣
・頑張りすぎる習慣
・やりすぎる習慣
・自我が強すぎて他人の意見を聞こうとしない
・小さなことでもクヨクヨする
・重箱の隅をつつき過ぎる
・こだわり過ぎる
・完璧主義
・無駄遣い
・インターネット中毒 スマホが手放せない など
やらなすぎも やりすぎも危険因子をつくる悪い習慣です。悪い習慣を全部いっせいに変えようと言っているわけではありません。悪い習慣を知って少しでも見直し、改善できればより健康につながると思います。しかし知らなかったり見直さなければ健康からは遠ざかってしまうかもしれません。
「健康的な習慣」を見直す習慣が必要
日頃の生活習慣を振り返り、健康を害するようなものはいち早く取り除いて習慣化しないこと。そして、すでに身に付いてしまった悪い習慣があるなら見直し改善することで生活習慣病といわれる難病・慢性病から身を守れるのです。
日本では「生活習慣病になると、名医にかかったり、あるいは有名な病院に通ったり、入院したりすることがいいことだ」というのが一般的な考え方かもしれませんが、それよりももっと大切なことがあるのです。
それは生活習慣病にならないように気を付けること 努力することです。それには生活習慣を見直し、改め、健康に気を付けた生活を自然にこなすことです。
「病気治療は具体的な症状が出てからでは遅すぎます。予防が大切です。」
「健康なときに、病気の根を絶っておくことが予防なのです。」
習慣を変えるのは生半可ではないことも多いでしょう。
「体に悪いのならやめようかなぁ~」という程度の気持ちだったら、習慣を変える力は弱いです。しかし、「このままでは自分はだめだ。何とかしてこの悪い習慣を変えなければ…」と強く思うきっかけが必要です。
本人に変えようという意志がないかぎり、右から左へ聞き流されてしまいます。
考えたことを繰り返し実行し、考えなくても自然に健康的な行動をとれてはじめて健康への第一歩を踏み出したということになります。
健康づくりは受け身ではできません。教壇の上から説明されたことを、ただノートに写しているというのでは不十分です。学んだことを実際にやってみて、行動し、そして結果を出してはじめて意味があると言えます。
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