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自由診療専門について - vol.25 -

「自由診療専門」って何ですか?とよく聞かれることがありますので、ここで改めて説明をしたいと思います。
自由診療は、保険の効かない保険外診療(保険外治療)、自費診療(自費治療)と同じ意味合いです。自由診療専門ですから保険診療と自費診療を混合で行う歯科医院とは違い、「自費診療のみ(保険診療を取り扱わない)」の歯科医院のことです。日本は医療保険制度がシステム化されている国ですから、馴染みのない「自由診療専門」という言葉に戸惑いを感じられた方も多いでしょう。


「自由診療専門」にした理由は、学生時代に何度か診療を見学させていただき歯科大を卒業後お世話になった丸森歯科医院 丸森 賢二先生・丸森 英史先生及び在籍していた横浜歯科臨床座談会の会員の先生方の影響です。
診療スタイルが自由診療専門であるがための責任感はもちろんですが、医療に臨む姿勢・診療理念・妥協のない医療スタイルに感銘を受け、常に患者さん目線で温かい歯科医療の現場に数年お世話になり、自分も開院するなら「自由診療専門」で開院することしか考えていませんでした。


基本的に保険診療でも十分な治療が受けられますが、自由診療のよいところは保険制度と違い治療方法・材料などにおいてまったく制約がありません。そのため審美性・機能性・快適性において高いレベルで提供できます。
そしてできるだけ歯を残すために予防に力をいれ、1本1本丁寧により安全で的確な精密治療を提供するには、ほとんどすべてが細かい手作業になるため時間と手間が掛かります。できるだけ歯の寿命を延ばすには、治療精度をはじめ予防方法・適切な噛み合わせ(咬合)・定期検診が必須になり、個々に合った歯の形態、大きさ、歯並び、歯質の状態も様々なためすべてがオーダーメイド治療になります。


歯科医療を知れば知るほど内容を知っているだけに私自身が治療を受けるなら質の高い制約にとらわれない自分に適した治療を希望するため、自分が受けたい医療を皆さんに提供するスタイルといっても良いでしょう。


例えばよくある話ですが、神経を除去(根管治療)してからかぶせ物をする場合などで神経の治療は保険で行い、かぶせ物は自費の高価なものを選択することがあります。どちらもしっかりとした治療が施されていれば何ら問題は起こりませんが、実際にはこのような根管治療をした基礎からのやり直し治療がかなり多くあるのが現状です。

大切な土台の根管治療は保険治療であまり手を加えず、かぶせ物に高価なものを入れても根本の治療がしっかりしていなければどのような結果になるかおわかりになると思います。見えないところだから手を抜くのではなく、見えないからこそしっかりした治療をしなければなりません。かぶせ物は壊れてしまえばまた作りかえることは可能ですが、土台が壊れてしまえば作りかえはできません。そのため基礎治療が本当の意味で一番慎重に丁寧に行なわなければならないと思います。そうなるとどうしても保険診療では限界があります。ここでは一例を挙げて説明しましたが、様々な場面で保険診療では限界があるため、現在の「自由診療専門」というスタイルで歯科医療を提供しています。