トップページ > 私考 > vol.26 審美治療 ・ 審美歯科について …


審美治療 ・ 審美歯科について - vol.26 -

「審美治療」「審美歯科」最近よく聞く言葉です。当医院でも審美治療を行ないますが、審美治療とは簡単に言うと「美しくする治療」です。
歯そのものの美しさだけでなく、歯肉の健康状態、口元と調和のとれたトータルバランス、そして機能性も大切な要素になります。


審美改善された笑顔はほんとうに魅力的です。その魅力をより引き出すには詳細な計画案をもとに話し合い、患者さんと歯科医療に携わるスタッフ一同が連携しなければ達成できません。


審美治療というと綺麗で白い歯をイメージすると思いますが、白い歯にも色の幅があります。
驚くほどの白さを求める患者さんもいれば、本来の自分の歯のように自然にしたいなど個々に要望が異なります。

個人的に専門な立場から意見を言わせてもらうと、不自然な白さは逆に美しく見えません。ただ白くするのではなく歳相応で歯肉や口唇との調和と全体的なバランスを考え、自然な雰囲気の範囲内での審美が望ましいと思っています。

審美治療を求めていらっしゃる患者さんはきっと歯の健康を意識している方がほとんどでしょうから、なるべく要望に答えられる治療を心掛けますが、「白くしたい」だけを考えて処置をした場合トータル的なバランスが崩れてしまうことがありますので、あくまで歯を含めた口腔内環境と将来的な歯の健康を考慮したうえで計画を立てることをお勧めします。


私が思う審美でもっとも大切なことは、患者さん個々のニーズに合わせた治療は必然ですが、心身ともに満足し、歯を支えている歯周組織の細胞が満足する修復物があってはじめて本来の審美と言えるのではないかと思います。表面上で見せかけだけの美しさではなく、歯を支えている環境すべてと調和し、健康的な口腔内が審美だと思います。


技術的なことで言えば、歯科医師の処置(設計・形成など)はもちろんですが、歯科技工士さんの製作レベルでも出来栄えが大きく変わります。歯科技工士さんの卓越した技術とセンスで魅力的な口腔内によみがえることも忘れてはなりません。