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歯を磨く習慣がない - vol.68 -

症例 1





31歳 男性

「以前に数回歯の治療をしましたが続かず今まで放置していました。工夫して噛んでいるので特に気になるところはありませんが、会社の上司に前歯がない状態では今後の接客業は無理なので、治してきなさいと言われました。」と紹介で来院された患者さん。





症例 2





32歳 男性

「急に1週間ほど前から右上奥歯が痛くて我慢しています。市販の痛み止めを飲んで誤魔化していましたが、知人に話したところ自分の通院している歯科医院に予約を取ってあげると半ば強引に予約されました。痛み止めを飲んでいれば何とかなりますが…」と紹介で来院されました。




お話を伺ってみると両者共幼少の頃から歯を磨く習慣がないようです。
磨いても1週間に1回程度で、磨かないときは月単位で歯を磨かないとおっしゃっています。
歯磨きをする方からすれば信じられないことでしょうが、これがこの方たちの習慣です。


痛みがある部位は応急処置を行ない、口腔内環境を見直して頂きたく歯磨きの大切さ・習慣を身に付けて頂くよう実践指導しながら根気よくお付き合いするのですが…  
残念なことにもともと歯を磨く習慣のない方の7~8割程の患者さんは、歯磨きも治療も継続しません。
この両者も応急処置のみで来院が途絶えました。


歯磨き指導で口の中が気持ち良くなる・きれいになる体験をし、歯・歯磨き・健康に対する意識に変化が起こり、本当に歯磨きの必要性を感じた方は歯磨き習慣が定着します。
しかし、一部には全く興味も持たない方・必要性を感じない方・分かっていても行動に移せない方もいらっしゃいます。

継続しない方は、歯磨きの大切さや習慣が全く養われていませんので正直無理もありませんが、歯を磨く習慣は子供の頃からしっかり見に付けることが大切です。
幼少の頃からの習慣があれば途中で少々間違った方向に反れてしまっても軌道修正が可能です。しかし幼少から習慣がない場合は、余程のことがない限り意識改革は難しくなります。


「食べたら磨く」   食事ごとの歯磨きを身に付ける事が大切です。


大切な歯を予防できるのは本人ですから、もう少し可愛がってあげて欲しいものです。