印象材について - vol.36 -
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歯の治療でよく使う印象材(歯型を採る材料)についてお話します。
歯型を採る材料(印象材)には、アルギン酸(アルジネート)・寒天系・シリコーン系(合成ゴム)の大きく分けて3タイプあります。
アルギン酸印象材は通常粉と水で練和して使われることが多い印象材で、粉と水の分量・練り方で使い方が多様できる材料ですが、常に安定した状態で使うには難があります。現在ではペーストとペーストが機械で練和され安定した状態で使用できるものもありますが、時間とともに変化しやすい材質ですから精密な型採りの材料としては不向きです。
寒天系は温度で変化する素材で歯型の再現性に優れていますが、強度がなくちぎれたり、変形しやすい材質のため、安定した精度を求めると不安が残る材質です。
アルギン酸と寒天のそれぞれの利点・欠点を生かした2つの材質を連合で使う方法がもっともポピュラーです。ある程度の精度は再現できますが、高精度を求めた場合この方法ではやはり限界があります。
以上の材料を使った型採り方法では、歯型を作る(模型)材料に制限があり、精密な補綴物を作るために必要な超硬石膏やエポキシ樹脂系の材質は使えないため、必然的に精度も限られてしまうのです。
シリコーン系の印象材は、価格が高い材質ですが、もっとも精度の高い歯型が採ることができます。よって精度に優れた補綴物を提供できる素材です。比較的テクニックに難度を要し、価格も高価な素材で、水分と相性が悪い素材ですから、歯肉に炎症があり出血する場合は精密な印象が採得できないため使用を敬遠する先生も多いですが、精密治療にはなくてはならない素材です。
型採りに使う印象材にもそれぞれ特徴があります。目的により使い分ける場合の多い印象材ですが、精度を追究するとシリコーン系の印象材がもっとも優れた材料になります。
使う印象材の種類によって出来上がる補綴物の精度にも差がでるのです。
精密印象の詳しい内容は、「印象採得」をご覧ください。
歯型を採る材料(印象材)には、アルギン酸(アルジネート)・寒天系・シリコーン系(合成ゴム)の大きく分けて3タイプあります。
アルギン酸印象材は通常粉と水で練和して使われることが多い印象材で、粉と水の分量・練り方で使い方が多様できる材料ですが、常に安定した状態で使うには難があります。現在ではペーストとペーストが機械で練和され安定した状態で使用できるものもありますが、時間とともに変化しやすい材質ですから精密な型採りの材料としては不向きです。
寒天系は温度で変化する素材で歯型の再現性に優れていますが、強度がなくちぎれたり、変形しやすい材質のため、安定した精度を求めると不安が残る材質です。
アルギン酸と寒天のそれぞれの利点・欠点を生かした2つの材質を連合で使う方法がもっともポピュラーです。ある程度の精度は再現できますが、高精度を求めた場合この方法ではやはり限界があります。
以上の材料を使った型採り方法では、歯型を作る(模型)材料に制限があり、精密な補綴物を作るために必要な超硬石膏やエポキシ樹脂系の材質は使えないため、必然的に精度も限られてしまうのです。
シリコーン系の印象材は、価格が高い材質ですが、もっとも精度の高い歯型が採ることができます。よって精度に優れた補綴物を提供できる素材です。比較的テクニックに難度を要し、価格も高価な素材で、水分と相性が悪い素材ですから、歯肉に炎症があり出血する場合は精密な印象が採得できないため使用を敬遠する先生も多いですが、精密治療にはなくてはならない素材です。
型採りに使う印象材にもそれぞれ特徴があります。目的により使い分ける場合の多い印象材ですが、精度を追究するとシリコーン系の印象材がもっとも優れた材料になります。
使う印象材の種類によって出来上がる補綴物の精度にも差がでるのです。
精密印象の詳しい内容は、「印象採得」をご覧ください。
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