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知覚過敏について - vol.39 -

知覚過敏は歯の表面部分のエナメル質が何らかの原因で削れてしまったり、剥がれ落ちることによって象牙質がむき出しになり、外からさまざまな刺激が加わって歯髄神経に刺激が伝わり、「しみる」「ズキン」といった症状が発症します。


考えられる原因 を挙げてみると、

 ・誤った歯磨き方法で歯が削られてしまった場合
   (研磨剤の入った歯磨き粉を使用した場合に特に多く見られます)
 ・歯周病により歯肉がやせ、歯の根が露出したことで症状がでる場合
 ・噛み合わせ不良・歯ぎしり・噛みしめが原因で歯の表面のエナメル質が削れたり、ヒビが入ったり、
  割れたりした場合
 ・柑橘系、炭酸飲料、酢、ワインなどの酸性が強い飲食物の摂りすぎによる場合
 ・歯を白くするホワイトニングによる場合
 ・歯科医院で行なう歯石除去後に発症する場合



治療法 は原因によって異なりますが、以下に列挙します。

 ・適切な歯磨き方法の練習、歯磨き粉使用の検討
 ・飲食物の見直し
 ・歯周病治療および根管治療
 ・噛み合わせ治療や悪習癖に対する処置
 ・コーティング剤の塗布及び樹脂系による充填



知覚過敏は、自分の心掛けや意識することで改善できるものから、歯周治療や詰め物そして神経の治療をしないと改善しないものまであります。


知覚過敏の多くは常日頃の生活習慣の中に多くの原因がひそんでいますので、気になる方は歯科医院で適切な予防策・処置をお勧めします。