セメント質剥離について - vol.34 -
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セメント質剥離は決して珍しい現象ではなくなっています。
原因がこれだ! と確信がもてるものから 何故? と思われるものまでさまざまですが、歯周ポケットが深く、出血、排膿などがあり、レントゲン撮影すると剥離が明確なものに限り発見できるのがほとんどで、通常は無症状で少しずつ進行している場合が多いようです。
原因は歯根への咬合力の応力集中による過重負担・疲労・老化(エイジング)が大きなウエイトを占めていると思われますが、セメント質の剥離で共通して言えることは、高い確率で神経を除去した歯(無髄歯)に多くみられ、治療後時間が経っている歯に多く見られる傾向にあります。
セメント質の剥離により歯周ポケットが深く形成され、汚染されたセメント質周囲は細菌の温床になりやすくなるため、歯周病の進行や骨吸収してしまうようです。
治療法は、剥離は認められても歯周ポケットと交通していなければ、注意深く経過観察し、歯周ポケットと交通していれば、剥離の部位や範囲にもよりますが、ルートプレーニングもしくはflap operation(歯肉剥離掻爬手術)で外科的に摘出することが望ましいでしょう。
レントゲン撮影で発見される場合が大半ですが、症状がほとんどないため、生体が持ちあわせている異物排除機構により、歯周ポケット内で剥離した破片が自然に排出される場合も目にしたことがありますので、日常では知らないところでこのような現象が比較的多く起こっているようにも思えます。そしてレントゲン写真では、部位によっては写らない部位もあるため、発見も遅れてしまうのも現時点では多くありえます。
レントゲン写真でセメント質の剥離が認められます。(矢印)
外科的に除去するために歯肉をめくると、剥離片が認められます。
剥離片を除去し、周囲を滑沢にしました。
除去した剥離片です。
セメント質の剥離片の除去後のレントゲン写真です。
原因がこれだ! と確信がもてるものから 何故? と思われるものまでさまざまですが、歯周ポケットが深く、出血、排膿などがあり、レントゲン撮影すると剥離が明確なものに限り発見できるのがほとんどで、通常は無症状で少しずつ進行している場合が多いようです。
原因は歯根への咬合力の応力集中による過重負担・疲労・老化(エイジング)が大きなウエイトを占めていると思われますが、セメント質の剥離で共通して言えることは、高い確率で神経を除去した歯(無髄歯)に多くみられ、治療後時間が経っている歯に多く見られる傾向にあります。
セメント質の剥離により歯周ポケットが深く形成され、汚染されたセメント質周囲は細菌の温床になりやすくなるため、歯周病の進行や骨吸収してしまうようです。
治療法は、剥離は認められても歯周ポケットと交通していなければ、注意深く経過観察し、歯周ポケットと交通していれば、剥離の部位や範囲にもよりますが、ルートプレーニングもしくはflap operation(歯肉剥離掻爬手術)で外科的に摘出することが望ましいでしょう。
レントゲン撮影で発見される場合が大半ですが、症状がほとんどないため、生体が持ちあわせている異物排除機構により、歯周ポケット内で剥離した破片が自然に排出される場合も目にしたことがありますので、日常では知らないところでこのような現象が比較的多く起こっているようにも思えます。そしてレントゲン写真では、部位によっては写らない部位もあるため、発見も遅れてしまうのも現時点では多くありえます。
レントゲン写真でセメント質の剥離が認められます。(矢印)
外科的に除去するために歯肉をめくると、剥離片が認められます。
剥離片を除去し、周囲を滑沢にしました。
除去した剥離片です。
セメント質の剥離片の除去後のレントゲン写真です。
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