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歯科医は外科医 - vol.8 -

歯科の分野で外科と聞くと、歯を抜くことや歯肉の手術を思い浮かべるでしょうが、実は歯科治療のほとんどが外科処置にあたります。歯石の除去・神経の治療(根管治療)・むし歯を削って詰め物をする処置・歯を削って冠をかぶせる処置など様々な処置が外科処置になります。

外科処置において重要なことは、緊急処置はいたしかたありませんが、極力炎症を抑えてから処置することです。

なぜなら炎症範囲が広く、悪玉菌の活動が活発であったり、細菌の量が多ければ、治療自体が困難になり、しかも術後の治りも遅くなり、場合によっては経過が思わしくなくなるからです。できれば歯を削る場合も神経の治療を行う場合も、歯肉が健康な状態に改善してから行いたいものです。