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再植法

症例 8 - vol.93 -

45歳 女性




「10年前に差し歯になり、3年後に脱離し歯根破折と診断されました。しかし何とかCrを製作してもらいましたが、3年前よりたびたび脱離を切り返しその度に付け直ししています。ここ1年で4回同じことを繰り返し、最近抜歯してブリッジを勧められましたが、なんとは歯を保存できないでしょうか?」と来院されました。







歯根が短く、第1大臼歯に接触しています。
近心部歯肉より排膿を認めます。(矢印)

条件的にあまり積極的な保存はお勧めしないことをお伝えしましたが、患者さんから強く保存を望まれたため、外科処置にて対応することにしました。








再植に先立ち、患歯を仮コア後 近心移動を行います。










順調に近心移動してきました。









固定後1ヶ月半後
遠心部の骨が添加しました。









歯根膜組織を少しでも増やした状態で再植したいため、Extrusionすることにしました。









順調に挺出しました。










抜去歯を観察すると…
近心根に穿孔が確認でき、周囲の歯質が割れています。
骨吸収の主原因は穿孔と思われます。










再根管治療 根管充填 穿孔部・欠損歯質再建 デブライドメントを行いました。









再植直後
将来的な清掃性を考慮し、前後の隣接歯の中央で固定しました。










1ヶ月後









3ヶ月後









6ヶ月後
ビルドアップ テンポラリーを装着して1ヶ月後









7ヶ月半後









9ヶ月後
最終補綴物を装着しました。
近心は歯質の状態からこれ以上の骨回復は見込めないと思いますが、根尖から遠心にかけての生着により他歯と変わらない動揺です。
骨透過像は存在しますが、患者さんが強く望んだ保存は医療者としての満足度には少し不満はありますが一応目標は達成できたと思います。これからも末永く見届けたいと思います。










1年4ヶ月後









1年10ヶ月後
順調です。