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再植法

症例 4 - vol.66 -

48歳 女性



「一昨年の12月に根の治療・土台・被せ物が入っていた歯に違和感があったので、歯科医院を受診しました。そこで被せ物が外れていることが判明し、根の治療から被せ物までの治療をすべてやり直しました。装着した被せ物が噛むと高い感じがしていたのですが、仕事や引っ越しの準備などで忙しく受診せずしばらくそのままでした。それからしばらくすると歯肉におできができたので、引っ越し先の別の歯科医院を受診しました。そこでパーフォレーションの診断を受け、治療法は抜歯しかないと言われました。
どうしても抜歯は避けたいのでインターネットで調べ○○先生に相談したところ、舩坂先生を紹介されたので相談にきました。」と来院されました。




被せ物がポストと一体で脱離していますが、とても太いポストです。
被せ物に欠けた一部の歯質も認められます。








残存している歯質が歯肉に覆われているため一部しか確認できません。
レントゲンでみてもとても太いポスト形成の跡がわかります。
遠心の骨に透過像が認められるため、歯根に何らかの原因(パーフォレーションor破折)が存在しそうです。
隣在する小臼歯に大きなむし歯が確認できますが、3ヶ月前に治療を終えたばかりだそうです。







第1小臼歯 IPC法時
患歯には根管内に炎症性組織(不良肉芽)が認められます。








患歯根管内の不良肉芽を除去すると、遠心部に穿孔(パーフォレーション)が認められました。(画像では見えていませんが矢印に穿孔が認められます。)







第1小臼歯 IPC法 済
患歯をExtrusionします。








順調に挺出してきました。










患歯を観察すると、遠心部の穿孔部(パーフォレーション)に炎症性組織(肉芽組織)が多量に付着しています。



 









炎症性組織を除去していくと穿孔部(矢印)があらわになりました。









炎症性組織 根管内の仮詰めを除去すると穿孔部(矢印)の位置・大きさがはっきり確認できます。
穿孔のみで破折は認められませんでした。


 








再根管治療 根管充填 逆根管充填 パーフォレーションリペア デブライドメントを行いました。








再植直後








2週間後








1ヶ月半後








3ヶ月後
ビルドアップ テンポラリー装着
遠心部の骨が回復してきています。








6ヶ月後
歯槽硬線が明瞭になり、遠心の骨が緻密化してきています。








7ヶ月後
最終補綴物を装着しました。
遠方からの新幹線通院で大変だったと思いますが… 通院した甲斐がありました。








1年後
歯槽骨は安定しています。