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口内法

症例 3 - vol.51 -

43歳 女性



「20代で根管治療を行い、現在通院している歯科医院で根に穴が開いている可能性があるため、抜歯を勧められました。できれば抜歯を避けたいのですが…」と来院されました。





根分岐部にスクリューポストが穿孔しているようです。
近心頬側根の根管治療も不十分なため、根尖に不透過像(病巣)が認められます。








スクリューポストを除去し、穿孔部(3mm程度)をMTAで封鎖し近心頬側根の根管を探ります。
根管にファイルを挿入していくと、何の抵抗もなく病巣に直線的にファイルが入り根尖の屈曲部でも穿孔が認められました。








細いファイルを湾曲根に慎重に入れていくと湾曲に沿って入ります。本来はこの湾曲した部分に根管が存在しますが、湾曲部を突き抜けた穿孔が原因で不透過像(病巣)が認められたようです。








根管の様子と病巣の原因を把握するために造影性のある水酸化カルシウム製剤を貼薬しました。
本来の根管と人工的に穿孔した根管があることがしっかり確認でき、穿孔部と病巣とが交通している様子が確認できます。これで病巣の原因が穿孔によるものだと確信が持てました。








2年後
穿孔した根管がメインの根管になっていたため他の部位の治療をしながら経過をみていました。ファイルで探ると湾曲した根管は石灰化し、レントゲン上では根尖部の病巣は消失し骨が回復してき様子が伺えます。
分岐部の穿孔部は広範囲であったため、封鎖で使用したMTAに少し穴が開いてしまったことから、強度を補うため穿孔部の修復を接着性の強いSBに変更することにしました。
分岐部穿孔部に水酸化カルシウム製剤を塗布し、リペアに備えます。








近心頬側根の根管充填及び分岐部穿孔部をSBにて封鎖しました。
その後問題がないため、レジンコアを行いました。








1年1ヶ月後
周囲の歯も再治療を行ない補綴物を装着しました。








3年4ヶ月後
経過良好です。