口内法
症例 1 - vol.29 -
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47歳 女性
「以前奥から2番目の根の治療を何回しても治らず、違和感を残したままセラミックを被せましたが、最近歯肉がプクッと定期的に腫れます。噛むと時々痛みがあるため心配です。」と来院されました。頬側にはサイナストラクト(旧名 フィステル)が存在します。
レントゲン診査では根の中央部に透過像が認められます。骨に何かしらの炎症がありそうなため、穿孔(パーフォレーション)を疑いました。
被せ物(セラミック)を外し、支台(レジンコア)を外していくと、レジンの下に透けて茶褐色の血餅が確認できます。この時点でどこかに穿孔があると確信できました。
支台(レジンコア)をすべて外し、血餅を洗浄すると、近心頬側根から出血がありました。(矢印)
止血後患部を観察すると、根管壁内面に穿孔を認め肉芽組織が根管内部に入り込んでいます。
拡大するとよくわかります。(矢印)
この穿孔が原因で骨・歯肉にまで影響を及ぼす症状が現れていたようです。
パーフォレーションリペアの前処置として水酸化カルシウム製剤を塗布し、リペアに備えます。
2週間後 穿孔部の水酸化カルシウム製剤を除去すると根管内に入り込んでいた肉芽組織が落ち着いています。この時点で頬側フィステルは消失していました。
穿孔部を塞ぐ材料がはみ出ないように裏打ちしました。
穿孔部下の根管内充填材も除去し、穿孔部位が比較的浅く範囲も狭かったため、根管充填と穿孔部の閉鎖をMTAセメントにて同時に行いました。
5ヶ月後
分岐部の透過像は消失しています。
矢印がMTAで閉鎖した部分です。
(患歯には当医院オリジナルのプロビジョナルを仮着中)
8ヶ月後
ファイバーコアにて築造 治療前(右写真 矢印)の透過像は完全に消失しています。
(最後臼歯は歯間離開中のためレジンテンポラリーに替えモジュールを挿入しています。)
10ヶ月後
最終補綴物装着
6年8ヶ月後
経過良好です。
「以前奥から2番目の根の治療を何回しても治らず、違和感を残したままセラミックを被せましたが、最近歯肉がプクッと定期的に腫れます。噛むと時々痛みがあるため心配です。」と来院されました。頬側にはサイナストラクト(旧名 フィステル)が存在します。
レントゲン診査では根の中央部に透過像が認められます。骨に何かしらの炎症がありそうなため、穿孔(パーフォレーション)を疑いました。
被せ物(セラミック)を外し、支台(レジンコア)を外していくと、レジンの下に透けて茶褐色の血餅が確認できます。この時点でどこかに穿孔があると確信できました。
支台(レジンコア)をすべて外し、血餅を洗浄すると、近心頬側根から出血がありました。(矢印)
止血後患部を観察すると、根管壁内面に穿孔を認め肉芽組織が根管内部に入り込んでいます。
拡大するとよくわかります。(矢印)
この穿孔が原因で骨・歯肉にまで影響を及ぼす症状が現れていたようです。
パーフォレーションリペアの前処置として水酸化カルシウム製剤を塗布し、リペアに備えます。
2週間後 穿孔部の水酸化カルシウム製剤を除去すると根管内に入り込んでいた肉芽組織が落ち着いています。この時点で頬側フィステルは消失していました。
穿孔部を塞ぐ材料がはみ出ないように裏打ちしました。
穿孔部下の根管内充填材も除去し、穿孔部位が比較的浅く範囲も狭かったため、根管充填と穿孔部の閉鎖をMTAセメントにて同時に行いました。
5ヶ月後
分岐部の透過像は消失しています。
矢印がMTAで閉鎖した部分です。
(患歯には当医院オリジナルのプロビジョナルを仮着中)
8ヶ月後
ファイバーコアにて築造 治療前(右写真 矢印)の透過像は完全に消失しています。
(最後臼歯は歯間離開中のためレジンテンポラリーに替えモジュールを挿入しています。)
10ヶ月後
最終補綴物装着
6年8ヶ月後
経過良好です。
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