破折歯の接着再植法
症例 13 - vol.76 -
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64歳 女性
「1番奥の被せものが取れて数ヶ月放置していました。最近噛むと下の歯とあたって痛みがあるので診てください。」と来院されました。
患歯(矢印 赤)の近心 ~ 根尖にかけて骨吸収と思われる透過像が確認できます。
歯根破折が疑われます。
また隣接歯の近心頬側根にリーマーの破折片が認められます。(矢印 黄)
根管内診査
頬側 ~ 口蓋側にかけて破折線が確認できます。
患者さんは最後臼歯の歯根破折の救済治療を行うか 抜歯するか迷われていたため、応急的に遠心歯質を削合し噛み合わせをさせない処置を行い、その間に手前の歯の感染根管治療とリーマー片の除去を行いました。
その後最後臼歯を少しでも残せるなら残したい気持ちが強くなったので、外部接着再植法を希望されました。
歯根周囲に炎症性組織が認められます。
炎症性組織を除去すると、破折線がはっきり確認できます。(矢印)
根管内には破折線に並行して多くのクラックが認められます。(矢印)
接着修復 クラック修復 欠損歯質再建 デブライドメントを行いました。
再植直後
歯間の間隔を確保するため、遠心よりに固定しました。
1ヶ月後
2ヶ月後
骨が回復してきています。
3ヶ月後
歯槽硬線が出現し、骨が緻密化してきました。
5ヶ月半後
ビルドアップ 連結テンポラリーにして1ヶ月後
全体的に骨が回復してきました。
歯間部に存在する浮遊しているような硬組織を除去しました。
おそらく破折歯の歯質の一部が残っていたと思われます。
1年後
第1大臼歯の根管内下部は3根とも石灰化したため、可能なところまで根管充填を行い連結冠を装着しました。
2年2ヶ月後
経過良好です。
「1番奥の被せものが取れて数ヶ月放置していました。最近噛むと下の歯とあたって痛みがあるので診てください。」と来院されました。
患歯(矢印 赤)の近心 ~ 根尖にかけて骨吸収と思われる透過像が確認できます。
歯根破折が疑われます。
また隣接歯の近心頬側根にリーマーの破折片が認められます。(矢印 黄)
根管内診査
頬側 ~ 口蓋側にかけて破折線が確認できます。
患者さんは最後臼歯の歯根破折の救済治療を行うか 抜歯するか迷われていたため、応急的に遠心歯質を削合し噛み合わせをさせない処置を行い、その間に手前の歯の感染根管治療とリーマー片の除去を行いました。
その後最後臼歯を少しでも残せるなら残したい気持ちが強くなったので、外部接着再植法を希望されました。
歯根周囲に炎症性組織が認められます。
炎症性組織を除去すると、破折線がはっきり確認できます。(矢印)
根管内には破折線に並行して多くのクラックが認められます。(矢印)
接着修復 クラック修復 欠損歯質再建 デブライドメントを行いました。
再植直後
歯間の間隔を確保するため、遠心よりに固定しました。
1ヶ月後
2ヶ月後
骨が回復してきています。
3ヶ月後
歯槽硬線が出現し、骨が緻密化してきました。
5ヶ月半後
ビルドアップ 連結テンポラリーにして1ヶ月後
全体的に骨が回復してきました。
歯間部に存在する浮遊しているような硬組織を除去しました。
おそらく破折歯の歯質の一部が残っていたと思われます。
1年後
第1大臼歯の根管内下部は3根とも石灰化したため、可能なところまで根管充填を行い連結冠を装着しました。
2年2ヶ月後
経過良好です。
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