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破折歯の接着再植法

症例 8 - vol.42 -

72歳 女性



現在治療中ですが、一向に改善する兆しがないためセカンドオピニオンで相談にお見えになりました。





頬側にサイナストラクト(旧名 フィステル)が存在します。






根管充填が終了しているようですが、根尖周囲に骨の透過像が認められ、歯根膜腔の拡大も認められます。
破折線(矢印)のような所見も見られます。







根管内の充填剤を除去すると、近心側の頬側~根尖~口蓋側にかけて破折線が認められました。
改善しない理由は歯根破折による炎症と診断できます。







歯の保存を強く望まれたので、外部接着再植法を行うことにしました。
再植前処置としてExtrusionを行ないます。








術前観察
破折線が鮮明に確認できます。




 





根尖周囲の歯根膜組織にダメージがあるようです。








真っ二つに破折した歯根







接着準備完了








SBにて接着修復
 









デブライドメントを行いました。







再植直後







2週間後







2ヶ月後
骨が改善してきました。







3ヶ月後
ビルドアップ テンポラリー装着1ヶ月後
噛んでも問題なく過ごせているようです。







7ヶ月後(テンポラリー装着4ヶ月後)
骨が更に緻密になりました。







1年3ヶ月後(第2小臼歯築造時)
歯根破折治療の状態も良好で、骨も緻密化しています。