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破折歯の接着再植法

症例 21 - vol.103 -

53歳 男性



「2ヶ月程前に豆を食べていたらジャケット冠の一部が欠け、その後フロスをしていたら全部外れました。歯科医院を受診し土台を除去したらヒビが見つかり抜歯しかないと言われました。そしてその後はブリッジかインプラント治療になると説明を受けました。セカンドオピニオンで他医院を受診しましたが、やはり抜歯を勧められました。そこでまだ自分はできないけどヒビの修復治療を行う先生がいると聞き、ネットで検索したところ先生のHPにたどり着きました。診察をお願いします。」と来院されました。




患歯(矢印)の遠心側にクラックが確認でき、骨吸収像が確認できます。(囲い)










再植に先立ちExtrusionを行います。










順調に挺出しました。


 










遠心側に破折線と炎症性組織が確認できます。



 








遠心側の破折線(矢印)は根管~根面側に確認できます。










根管内舌側にクラックが存在します。










根管内頬側にもクラックが存在します。



 
 







再根管治療 根管充填 破折線・クラック修復 デブライドメントを行いました。










再植直後
根管はファイバー築造のためのスペースを確保し固定しました。











2ヶ月後









3ヶ月後









4ヶ月後









7ヶ月後
ファイバーコア テンポラリーを装着して2ヶ月後
遠心部の骨吸収が回復傾向にあります。









9ヶ月後
最終補綴物を装着しました。