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その他

症例 5 - vol.104 -

65歳 女性



「奥歯のブリッジに食べかすが入り嫌な臭いがします。むし歯になっているような気がするので診て下さい。」と来院されました。



最後臼歯(智歯)に大きなむし歯が存在し、分岐部まで進行していそうです。
咬合関係(対合歯の挺出)から存在価値のある智歯で、患者さんも強く保存を希望されました。
むし歯が骨縁下まで進行し、頬側には付着歯肉がほとんど存在していないため、挺出のみで保存した場合予後に不安が残ります。よって外科的挺出にて対応することにしましたが、2根保存しなくても対合歯の挺出防止には1根で十分なため、存在価値が大きい1根を保存し、もう1根は抜歯することにしました。どちらの歯根を保存・抜歯するかは外科処置時に選択することにしました。








再植に先立ち、Extrusionを行います。










挺出しました。









分割抜歯し抜去歯を観察すると、近心根は利用価値がありそうなので温存し、遠心根は抜歯することにしました。










根管内までかなりむし歯が進行していますが、歯根外面はきれいです。










再根管治療 根管充填 欠損歯質再建 デブライドメントを行いました。









再植直後
近心根のみを元の位置に戻し固定しました。









1ヶ月後









3ヶ月後









5ヶ月後
ビルドアップ テンポラリーを装着して1ヶ月後









1年後
最終補綴物を装着しました。
補綴物のマージンをレジンコア上に設定しました。









2年後




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3年9ヶ月半後








5年8ヶ月後
経過良好です。