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自然挺出法

症例 2 - vol.35 -

50歳 女性



「奥歯がグラグラして噛めません。」と来院されました。
歯肉は腫れ、触ると膿が出る状態で著しい動揺がありました。






レントゲン写真
奥歯2本の骨は広範囲に溶け、歯根には多量の歯石付着が認められます。
抜歯になってもおかしくない状態ですが、強く保存を望まれたため保存治療を試みることにしました。







第1大臼歯は骨吸収が著しい頬側の2根は抜根し、口蓋根は抜髄・水酸化カルシウム貼薬
第2大臼歯は抜髄・水酸化カルシウム貼薬
食生活を改善し、徹底的なブラッシングを心掛け、自然挺出法にて経過観察中







8ヶ月後
日々のブラッシングが定着し、順調に歯が挺出してきました。
この頃になるとグラグラだった歯はびくともしないほどに落ち着きました。







13ヶ月後  根管充填後
歯根がよい状態に挺出し、骨が平坦になり緻密化してきました。
 (現時点では仮歯が装着されています。)







2年後
補綴物仮着時(補綴物は技工士のご主人が製作)
骨が平坦になり緻密化しています。







仮着後1ヶ月
快適という報告を受けたため、合着しました。