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歯の挺出(Extrusion)

症例 2 - vol.25 -

32歳 男性  (矯正的挺出)



「むし歯を放置していたら強い痛みが出て、さらに放置していたら強い痛みはなくなったのですが、噛めなくなったため近所の歯科医院に治療をお願いしたら、抜歯とインプラントを勧められました。抜歯したほうがいいでしょうか?」とセカンドオピニオンで来院されました。




レントゲン写真
歯冠部全体がむし歯に侵され、骨縁下にまで及んでいます。また根尖病巣も認められます。
歯の保存を強く望まれたため、Extrusionして保存することにしました。







Extrusionに先立ち、根管治療・根管充填を行いました。
根尖病巣は消失しています。








患歯の両隣在歯が健全歯のため、claspタイプの装置でExtrusionを開始します。








3週間後 順調に挺出してきました。








1ヶ月半Extrusionし、1ヶ月固定後
むし歯の底辺が骨縁上まで挺出しました。
周囲の環境を整えるため歯槽骨整形を行いました。








最終補綴物装着時
Extrusionしたため根の長さは短くなりましたが、無事歯の環境を整え保存することができました。