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ドックスベストセメント(Doc's Best Cements) - vol.68 -

ドックスベストセメント(Doc’s Best Cements) 


アメリカで歯髄保存専用材料として、認可・販売されている材料ですが、残念ながらまだ日本では販売されていません。
抗菌性のあるこのセメントは利点が非常に多く、今まで不可能だった治療が可能になるため、輸入導入しました。

むし歯の通常治療はむし歯を完全に除去することが基本になります。
ところがこのドックスベストセメント(Doc’s Best Cements)はむし歯(軟化象牙質)を完全に取り除かず、むし歯を人間の血液中に含まれる銅イオンを主成分とした様々なミネラル成分から作られた人体に優しいセメントで無菌化し、軟らかくなった歯質を再石灰化することで治癒に導く特殊なセメントです。
簡単に言うとむし歯をほとんど削らずセメントで治してしまう治療法です。


ドックスベストセメント(Doc’s Best Cements) の利点・欠点

利点 
・歯をほとんど削らないため、痛みはほとんどありません。
  (通常は麻酔を必要としませんが、麻酔をする場合でも少量ですみます。)
・神経を温存できる可能性が高くなります。
・セメントから銅イオンを放出し続けるため、殺菌力が永続的に続きます。
・天然ミネラルが主成分なので、副作用の心配がありません。
・小児、妊婦にも安心して使えます。

欠点 
・全てのむし歯に適応するわけではありません。むし歯の状態によっては使えない場合があります。
  (小さなむし歯 ・ 痛みの強いむし歯など)
・最終治療までに時間が掛ります。(基本的にはセメント充填後おおよそ1年後に開封し、状態を
 確認後、最終的な詰め物や被せ物を行なうのが理想です。)
・金属アレルギーの患者さんには使用できない場合があります。


このセメントの最大の利用価値は、今まで深いむし歯で神経を除去しなければならなかった場合でも、神経を取らずに治せる可能性がある「夢のセメント」であり、神経温存の「救世主」と言えるセメントです。
しかし、このドックベストセメント療法によってすべてのむし歯が治せ、神経を温存できるわけではありません。このセメントを使ったとしても残念ながら神経を取らざる負えない場合もありますが、飛躍的に温存できる確率が上がったと理解して下さい。

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